遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

もう一度在宅に戻って

 

 

 

昨日入院した太郎さん。(昨日の続きです)

 

今思えばと色々な事が今回の入院につながってしまったのか

と考えさせられました。

 

前回入院してからのヘルパー派遣だったので、以前の事は

わかりませんが、訪問開始当初は考えられないような食欲

だった太郎さんでした。

 

その量は想像以上で作っても作ってもすぐに食べてしまい、

食事の準備として置いていくのが大変なくらい、作った途端に

食べられてしまいました。

 

おそらく体が栄養を求めていたんでしょう。その食欲はしばらく

続きました。

 

その食欲も数か月したら少しずつ収まってきました。

 

そしていつの日からか、自分が食べたいものをリクエスト

してくれるようになりました。

 

一度はまると何日も同じものを食べたいと言われる太郎さんで、

一番長くブームが続いたのが、「すし太郎」で作るちらしご飯

でした。

 

 

酢飯の口当たりが良かったんでしょう。

 

この上に錦糸卵をのせたり、ひき肉のそぼろをのせたり、

色々なちらしにして出せば喜んで食べていました。

 

一口食べると

 

「うまい。」

 

と言ってくれました。

 

これは何か月も1日に1回は食べていました。

 

退院当初やせていた体も徐々にお肉が付いてきて、最近は平均的

な体形に戻っていました。

 

ヘルパーさん達の作るお料理を毎食残すことなくちゃんと食べて

くれて私たちも嬉しかったです。

 

 

 

 

ところが、今思えば少しずつしょっぱい物を食べたがる様になり、

今まで買い物で漬物を希望された事はなかったんですが、たくあんを

2本買ってきてほしいと言われたり、もっとしょっぱくてもいいなと

言われたり、塩分を欲しがるようになりました。

 

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それから間もなく尿量がガクッと減り始めたんです。

 

その尿も決してきれいな状態ではなく、色もおかしな色になって

いました。

 

それがどうしても気になり、昨日訪問看護さんを呼んでその尿の

様子や太郎さんの体調をみてもらいました。

 

すると看護師さんがすぐに主治医に連絡をし、受診した方が良い

との話になり急遽通院となったんです。

 

そしてその時看護師さんから

 

「なにかしょっぱいものとか食べました?」

 

と聞かれたんです。

 

え?食べた。食べたがった。太郎さんが食べたいと言った。

 

「最近食べていました。今までそんなでもなかったんですが、今月

に入ったあたりから沢庵が食べたいと言われ、買ってきていました。」

 

「まず、受診しましょう。」

 

その検査の結果が腎不全で、左の腎臓が機能していないという事

でした。

 

「すぐに人工透析をしますが、拒否があって暴れてしまうので、

鎮静剤を使って3日間眠ってもらいます。そして治療しますが、

もし右の腎臓も悪ければ、今後も人工透析は必要になると思います。」

 

という医師の話だった様です。

 

しょっぱいものを食べさせてしまった事。

 

最初に沢庵を食べさせたヘルパーが、すごく気にしてしまいました。

 

でもそのヘルパーが悪いわけではありません。

 

 

 

そんな会話を今日みんなでお昼に話しました。

 

そして夕方訪問から戻ると、入院した病院から電話が入り、

太郎さんが危険な状態だとの事。

 

それを聞いてヘルパーみんなで鳥肌が立ちました。

 

やめて、またしても最悪の結果は嫌。

 

太郎さん頑張って良くなって。

 

もう一度在宅に戻って。

 

みんな待ってるから。

 

 

心の中でみんなが太郎さんの復帰を祈っています。

 

 

 

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