遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

30日分の薬を90日かけて飲ませていた。

 

 

 

 

 

 

今日通院介助したご夫婦。利用者はおじいちゃんです。

 

おじいちゃんは肺疾患と脳梗塞の既往があり、色々なお薬を

1日3回服用しています。

 

今日の通院は先週末に急に依頼が入り行いました。

 

元々通院介助を利用されていたおじいちゃんですが、ここ2か月

体調が悪く、体が痛くて歩けないとの事で、心配した娘さんが

総合病院の整形外科に連れて行っていました。

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ふだん通っている病院にも娘さんと通院していると思っていたら、

4月に受診してから来ていなかったとの事。

 

診察時に聴診器を当てて、その後は看護師さんの聞き取りで色々

判断すると言われました。

 

意味がよくわからなかったんですが、要するに4月に30日分しか

処方していないのに、今7月となり薬が切れてから2か月はどうして

いたのかという事でした。

 

おばあちゃんから話を聞くと、娘さんと総合病院に行って痛み止め

を貰ってきたので、おじいちゃんも体が痛いと言うし、痛み止め

だけをずっと飲ませていて、いつもの主治医からもらっている

薬は調整して飲ませていたから、先週くらいまであったと言ったんです。

 

看護師さんも私もビックリしました。

 

1日3回の薬は調整して飲むような下剤とかではありません。

 

それを適当に調整して飲んだり飲まなかったりして、今まで持たせて

いたんです。

 

こんな飲ませ方をしていいはずがありません。

 

特に服薬管理がきちんとできない人には処方できない薬もあった様で、

今回2週間分だけ処方してちゃんと飲ませる事がおばあちゃんに

できるのか、その結果を2週間後に報告してくださいと言われて

しまいました。

 

30日分を90日かけて飲んでいた例は今までありません。

 

通院介助もヘルパーでずっと行っていれば、そういう事があっても

気が付きますが、中にご家族対応の通院がはさまると、全然わから

なくなってしまいます。

 

家族対応で通院されるのは良い事なんですが、こういう事があると

時々交代して通院するのも考え物です。

 

今回は娘さんもそんな事になっていたとは思いもしなかったと

思います。

 

 

 

 

服薬管理は自分でできるうちは良いんですが、自分でできなくなった

時、誰かにやってもらう時、どういう風にしたいのかちゃんと考え

なければなりません。

 

おじいちゃんのお薬管理をしていたおばあちゃんに認知症状が

現れた時、いち早くそれに気づかないと大変な事になってしまいます。

 

今回は何とか何も起こらないうちに気が付く事が出来ましたが、

皆さんのおじいちゃんおばあちゃんがちゃんと服薬できているのか

一度ちゃんと見てあげて下さい。

 

飲み残しがたくさん見つかるようでしたら、要注意ですよ。

 

 

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