５０代の息子さんと二人暮らしのＡ子さんが、最近物忘れが目立つように
なりました。
息子さんは病気の後遺症で言語が上手く出てきません。
判断する事もなく、生活すべてがＡ子さんにかかっていました。
しかしそのＡ子さんに異変が現れ、息子さんの担当だったケアマネさんが
Ａ子さんの新規申請を勧めました。
そして先日介護度が決まり、通院介助の依頼がありました。
主治医に意見書も作成して頂いていたので、認知症状が出てきた
事は分かっています。
Ａ子さんは血圧が高くて服薬していましたが、ここしばらく飲んで
いませんでした。
血圧を測定すると、180を超えていました。
当然です。
医師は前回の通院時に血圧測定をして、その結果を持参するように
伝えていた様でした。
でもほとんど測定もしていませんでした。
これでは治療になりません。
今後はもう少しヘルパーに関わってもらって、しっかり治療しましょうと
言われました。
ところが、治療をしましょうと言ったのは血圧の部分だけです。
認知症のほうは治療しないと言いました。
なぜ？と思ったら医師が言いました。
「認知症の薬は治す薬ではなくて、進み方をゆっくりにする程度の
ものだから、本人は何もわからないだろうし、服薬を希望する家族も
いないみたいだから、薬は出さないよ。」
そうなんですね。
確かに私の母にも私が希望して処方してもらいました。
本人が希望する人っていないんでしょうか。
たいていは本人は自分が認知症だとは思いませんからね。
薬なんか希望しませんよね。
という事で認知症状が見られるようになったＡ子さんですが薬は
処方されませんでした。
今後の受診は血圧の為。
この母子の二人暮らしはいつまで可能なんでしょうか。
来週から血圧測定などで関りをもち、この母子を末永く在宅で
生活できるようにしてあげたいです。
そうだったのか。
認知症の薬は家族の希望で処方するんだ。
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