遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

今度は火の消し忘れがありました。

 

 

 

 

母の認知症は少しずつ確実に進行しています。

 

弟が入院した。

 

父も私も一時は信じました。

 

でも実際にはただの母の思い込み。

 

このくらいならまだいいんですけど、先日は電話をかけてきた

けど、何の用事で電話をしたのか全く分からない。

 

そして今日の父からの電話です。

 

「今日ね、また事件があったんだよ。お母さんがねお味噌汁を

温めようとしてガスをつけたままトイレに行っちゃったんだよ。

それでね、お味噌汁が煮しまっちゃったんだよ。

自分がいたから良かったけど、お母さんが一人の時は危ないね。

どうしたらいいかね。」

 

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「それは危なくて、お父さんデイサービスに行かれなくなっちゃうね。」

 

「そう。だから、ガスの元栓を閉めちゃって、温めるのは全部電子

レンジでやってもらうしかないよね。」

 

「そうだね。その方がいいわ。」

 

「お母さんにそれを言ってちょうだい。」

 

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「じゃあお母さんに代わって。」

 

「もしもし、なあに。」

 

「あのね、お母さんさガスをつけたままトイレ我慢できなくて

行っちゃったじゃない。危ないからさ、食べ物温めるのを全部

電子レンジでやってくれない。トイレ我慢できないのはしょうが

ないからさ。」

 

「そうね。年とると困るのよね。」

 

「ガスをIHに変える家もあるけど、我が家はできないからさ。

元栓を閉める事にしたから。」

 

「え?誰が元栓閉めるの?」

 

「お父さんか、弟か。」

 

「あっそう。わかりました。」

 

返事はいつも良いんですよ。

 

本当に分かったでしょうか。

 

その旨をヘルパー管理者さんにも伝えました。

 

「もしガスがつかない時、元栓が閉まっています。」

 

認知症が進むのは仕方がありません。

 

父と母をいかに危険から守るか。それが大事です。

 

母も自分では若いつもりでいます。

 

自分より10歳以上若いヘルパーさんの事も、

 

「あのおばさんがね」

 

とか言うんです。

 

自分の方がずっとばあさんなのに。

 

 

 

でも何があっても、あまりくよくよしない母の性格でとっても

助かっています。

 

これでいちいち落ち込まれたらその方が大変です。

 

「私、認知症だから忘れちゃうのよ。」

 

これです。これが良いんです。

 

「そうだね。しょうがないよね。」

 

こうやってなんだかんだ言っても、前向きに過ごしているんです。

 

 

ギリギリの在宅生活。

 

もう少し踏ん張って頑張りましょうね。

 

 

 

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