遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

母がやったと思いたくない父

 

 

 

今日の父からの電話です。

 

「今ね夕ご飯を食べようと思ったらね、お母さんの食べるものが

無いんだよ。」

 

「お母さんにね夕ご飯を食べちゃったのか聞いてもわからない

って言うんだよ。」

 

「ヘルパーさんが薬を飲ませるのに、少し食べてもらうから

その時に済ませちゃったんじゃないの。」

 

「そうなのかね。」

 

ここで一旦電話を切りました。

 

数分後に再度電話がありました。

 

「今ね、おかずをレンジで温めようと思ったら、レンジの中に

お母さんのおかずが入っていたよ。」

 

 

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「なんでヘルパーさんはレンジの中に入れて行ったんだろうね。」

 

「ヘルパーさんじゃないでしょ。お母さんが先に自分の分を

温めようとしてレンジに入れて忘れたんじゃないの?」

 

「そうなのかね。じゃあそういう事にしておこうか。」

 

父はヘルパーさんが母のおかずを電子レンジに入れていったと

言っています。

 

電子レンジの中に入れていったら母がわからなくなる事は

わかると思います。

 

だから私は母がやった事だと思います。

 

でも父は母がやった事とは思いたくない様です。

 

果たして真相はどちらなんでしょうか。

 

それを確かめようとは思いませんが、父は変な事するヘルパーさん

だと思っています。

 

ヘルパーさんの名誉のために真相を確かめた方が良いんでしょうか。

 

認知症だと十分わかっていても、やっぱり父は母がそんなことを

するはずがないと思いたいんです。

 

そうですよね。その気持ちはわかります。

 

それでも私はヘルパーさんを悪者にはしたくないので、母じゃないかと

言いました。

 

両親のためには「困ったヘルパーさんだね」って言えば良いんでしょう

けど、言えませんでした。

 

これからもヘルパーさんにはお世話になるので、信頼してお世話に

なってほしいものです。

 

疑ってばかりいたら、嫌になってしまいますからね。

 

 

 

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