遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

考えられないような動きになる高齢者

 

 

 

 

 

普段、あそこが痛い、ここが痛いと言ってる方は大勢います。

 

だったら無理しなきゃ良いと思いませんか。

 

それなのに、急に元気になる時があるんです。

 

デイサービスで外出行事をしたとき、山菜がありそうな場所に

お連れしたんです。

 

そしたらビックリ。

 

普段杖歩行で道路を歩いている方達が、杖を使わずに草むらの中に入って

行くんです。

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え?杖は?

 

もう山菜を見ただけで元気になり、歩けちゃうんです。

 

 

 

 

 

 

今日、週1回お掃除の援助で訪問しているフミヨさんの所に

訪問したヘルパーから、フミヨさんがいないと連絡が来ました。

 

普段は家の周りや裏で草取りをしていますが、外出はひとりでは

しません。

 

玄関は開いています。

 

でも呼んでも返事がないと言います。

 

いつもの訪問時間より少し早く到着したので、定刻になるまで

近所に遊びに行ったのかもしれないので、定刻まで待ってて

もらいました。

 

しかし戻ってくる事もなかったので、これはもしかしたら

家の中で倒れている可能性もあるので、家の中を確認しな

ければなりません。

 

ヘルパー一人で入る事は禁止されているので、包括の担当と

私が事業所から駆けつけました。

 

3人で入る事にしました。

 

玄関から声をかけてもやはり返答なく、

 

「お邪魔しますよ~」

 

と声をかけて入りました。

 

全部の部屋を確認しました。トイレもお風呂も確認しました。

 

外の畑や小屋の中も見ました。

 

たった今ジャガイモを掘ったばかりの様に、急に出かけたような

感じでした。

 

やっぱりいません。不在です。

 

一人で外出する事はないので、いつも買い物に連れて行ってくれる

親戚にも連絡しましたがつながらなかったんです。

 

仕方がないので、伝言メモを残して事業所に戻りました。

 

ヘルパーが来る曜日も時間もわかっています。

 

こんな事初めてでした。

 

事業所に戻ってしばらくしてから再度電話をかけてみました。

 

すると、本人電話に出ました。

 

何処に行っていたのか聞くと、

 

「大根の種を買いに行ってきた。」

 

との事。

 

そういえばジャガイモを掘った後に大根を植えるんです。

 

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その大根の種がなかったから急いで買いに行ったんです。

 

それもバスで一人で、杖もつかずに。

 

ビックリです。ありえないです。

 

どっからそのパワーが出るんでしょう。

 

夢中になると、痛い事も忘れて普通の動きになるんです。

 

はっと我に返った時、どう思うんでしょう。

 

いつものあるはずの杖がない。

 

痛いはずの膝が痛くない。

 

不思議でしょうね。

 

 

田舎の高齢者は土を前にすれば元気になります。

 

歩けなかった人が杖無しで歩ける様になります。

 

はっきり言って笑えます。

 

喜ばしい事だと思います。

 

 

ですから、私たちも訪問時にはやる気を出してもらえる

ような声掛けをします。

 

それだけで本当に元気になるんですよ。

 

 

 

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