遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

やっと夜ゆっくり寝られる日が来ました。

 

 

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私の事ではありません。

 

以前ヘルパーの移送事業の運転手さんをやっていた昭悦さん。

 

奥さんの弟さんが同じ敷地内に住んでいます。

 

その義弟さんは若い時事故に合い、独身のまま車いす生活を送って

います。

 

義弟さんも60代あたりまでは車いす修理を行い収入も得ていました。

 

昭悦さんの奥さんは食事の支度だけすれば、何とか一人で生活できる

義弟さんでした。

 

ところがここ5年前くらいから入浴や排泄が一人で行う事が困難な

状態となり、ヘルパー・訪問入浴・訪問看護と各サービスを受けて

自宅での生活を継続していました。

 

しかし、その生活を調理で支えていた昭悦さんの奥さんが突然

うつを発症してしまいました。

 

さあ大変です。義弟の事と奥さんの事の両方が昭悦さんに降りかかって

きました。

 

調理はヘルパーで行い、食材は生協の宅配で何とかする事には

しましたが、やはりそれだけではなく、細々とした事が昭悦さん

なくしては事が進まなくなりました。

 

 

 

そして姉弟二人の病状が同時に進行して行きました。

 

奥さんは徐々に痩せてきて、昭悦さんが作った食事を一切拒否し

排泄も失敗ばかりなのにそれを認めず、とっても昭悦さんの手に

負えるものではなくなっていました。

 

義弟さんもほぼ同じで、何を食べても美味しいと思わなくなり、

少しずつ嚥下も悪くなってきました。

 

そして突然意識消失があったりして、私たちヘルパーも不安な

状態でしたが、入院を勧めても断固拒否されていました。

 

姉弟共に「自分はなんともない普通だ」と言い張り、よく似た姉弟

だとみんなが思っていました。

 

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姉弟の担当ケアマネは同じで、二人の姉弟の事よりも昭悦さんの

事が心配でした。

 

昭悦さんは腰を痛めており、手術も勧められている状況でしたが、

入院する事ができません。

 

昭悦さんだって80歳です。

 

自分の事も大変なのに、二人がどちらも頑固で人のいう事を

聞きませんから。

 

そして義弟さんの体調が更に悪化し、自分でも不調を認めるようになり

入院をやっと承諾してくれました。

 

9月4日に入院が決まりました。

 

それとほぼ同時に奥さんは一昨日の定期通院で右肺に影が見つかり、

その場で入院となりました。

 

本日義弟さんも予定通り入院になりました。

 

奥さんがうつを発症してから本日まで、長きにわたって一人で二人を

見ていた昭悦さん。本当にお疲れ様でした。

 

今日はゆっくり眠って下さい。

 

 

 

でも実は昭悦さん他にも心配事があって、今度は娘さんが不調で

今日義弟さんの入院に立ち会ってから、明日以降で治療に入るとの

事のようです。

 

気持ちは今一つですが、でも娘さんは大丈夫です。

 

命に危険を及ぼすような病気ではありませんから、すぐに

治ります。

 

だからとにかく夜はゆっくり寝て、自分の体を休めて下さい。

 

在宅で一人で二人は本当に大変です。

 

若い人ならできる事かもしれませんが、昭悦さんは本当に良く

頑張りました。

 

これからは少し自分の体をいたわって下さいね。

 

 

 

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