遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

噛む犬の所に帰宅しました。

 

 

はちみつセット

 

 

 

www.maple-enkyori.com

 

先日の続きです。

 

本日ショートステイから帰宅されたイサムさん。

 

帰宅に合わせて、各担当が訪問しました。

 

担当ケアマネ、生活保護係、ヘルパー、福祉用具。

 

そしてショートステイの相談員さんが送ってきました。

 

 

ショートステイでの生活リハビリで、何とか歩行器歩行までは

できるようになりました。

 

しかし排泄に問題があり、毎朝失禁状態だったそうです。

 

しかも紙パンツをはいて休みますが、朝職員が確認すると

布団だけを汚し衣類は汚さず排尿しているって。

 

これはどういう事でしょう。

 

夜中に布団の中で紙パンツを下げて排尿していたようです。

 

それを聞いたケアマネさんが、

 

「そんなことして、自分の家でもそういう事をするんですか。」

 

と言ったところ、

 

「自分のベッドにはホットカーペットが敷いてあるから、濡らしても

乾くんだ。」

 

と言ったとの事。

 

困ったイサムさんです。

 

毎日そんな事をしていたら尿臭で大変な事になります。

 

更にショートステイの1週間で入浴は1回もしなかったとの事。

 

何を言ってもいう事を聞かなかったそうです。

 

誰の言う事も聞かないイサムさんですが、唯一言う事を聞く人が

いました。

 

それが生活保護の担当さんです。

 

生保の受給者は担当の言う事に逆らえば保護費をカットされたり

しますから、従わざるを得ないんです。

 

今日自宅に戻られ、色々なサービスを利用しながら在宅生活を

改めてスタートさせますが、一番のネックが犬の存在でした。

 

行ってみると元気いっぱいで飛びついてきました。

 

その高さは1メートル以上です。

 

犬の苦手な人はとっても近づけません。

 

イサムさんが帰宅され、まず犬の事から話してもらいました。

 

現状のままだと玄関から入る事もできません。

 

ずっと裏の奥の方につなぐことを認めてもらいました。

 

そして家の中に入りました。

 

まず目にしたのが犬のおしっこでした。

 

f:id:maple-enkyorikaigo:20201029211747p:plain

いや~、これは大変です。

 

でも掃除より、今晩から一人で暮らせるように食べる事寝る事

排泄する事を整えなければなりません。

 

私は食べる事の準備に入ります。

 

食事を作るには食材が必要です。

 

冷蔵庫を確認すると、入院前からの物がほとんど悪くなっており

使えるものは調味料くらいです。

 

買い物をしようと思ったらイサムさんから冷凍庫の物は大丈夫だろ

と言われ、結局買い物はしないであるもので調理する事にしました。

 

その間も生活保護の担当さんは色々な説得をし、福祉用具は手すりの

設置や歩行器の納入、ケアマネさんは服薬の話とそれぞれが短時間の

間にイサムさんの生活を整えるために奮闘しました。

 

 

f:id:maple-enkyorikaigo:20201029212010j:plain

 

 

 

約2~3時間でなんとか最低限の事は整いました。

 

私は炊飯しおかゆを作って、冷凍のホタテでジャガイモを煮て夕食に

しました。

 

そこで私は終了しましたが、他の方達はまだ残っていました。

 

明日の朝どんな状況になっているのか、それによってまた色々な事が

見えてくると思います。

 

ホットカーペットの上で排尿?

 

しばらく毎日訪問していきます。

 

すべてが元通りにできる日がくれば良いんですが、すぐには

難しいと思います。

 

とりあえず犬の心配がなくなっただけで訪問しやすくなったので、

ゆっくり色々進めていきます。

 

 

 

にほんブログ村 介護ブログ 高齢者福祉・介護へ
にほんブログ村

  

国内最速・高安定の高性能レンタルサーバー【ConoHa WING】

 

ネットショッピングでポイントが貯まる!