遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

排泄の自由

 

 

はちみつセット

 

へんなタイトルを付けてしまいました。

 

でもこのタイトルが一番しっくりします。

 

以前も紹介したイサムさん。

 

寝室のベッドの行くのも大変な状況だったので、この冬は

居間だけで過ごせるようにしたらどうかと提案させてもらい、

何とか納得されました。

 

それが祭日だったので、昨日居間にレンタルのベッドを搬入して

寝る事、食べる事がなんとか容易にできるようになりました。

 

問題は排泄です。

 

ケアマネさんは聞くまでもなく、ポータブルトイレを持ち込み、

ベッドわきに設置しました。

f:id:maple-enkyorikaigo:20201105215101j:plain

 

こんなイメージです。

 

 

 

 

前日までは私が手作りした醤油ボトルの尿器と紙パンツで

なんとか排泄していました。

 

 

 

ちなみに私が作った尿器は、

 

f:id:maple-enkyorikaigo:20201105214835j:plain

 

こんな取っ手付きのボトルの上の方を切って穴を大きくして

持ちやすくして作った尿器です

 

薄い座布団の上にでも座っていれば、しゃんと傾斜になって

上手く尿が入ります。

 

 

 

 

これで誰もがポータブルトイレで簡単に排泄する環境が整ったと

思いました。

 

今朝です。

 

訪問したヘルパーが事業所に戻り、今日のイサムさんの様子を報告

してくれました。

 

声掛けに対してはとっても穏やかに返答するし、話もちゃんと

わかるし、とても良い状態だったとの事。

 

「ただ排泄がね。」

 

「どういう事?ポータブル置いたでしょ。」

 

「それが使えないって言うんですよ。」

 

「で?どうしてたの?」

 

「排尿はやっぱり手作り尿器をしっかり使っていますよ。

排便がですね、汚れたパンツを入れるために設置した

蓋つきの味噌だるの中にしてたんですよ。」

 

「え~。」

 

最初の夜にパンツに排便してそれを窓から投げ捨てていたので、

そういう事はしない様に、蓋つきの物を準備したんです。

 

そして私が、

 

「パンツにしたくなかったら、最悪ここにしても良いですよ。」

 

って確かに言ってきたんです。

 

それはポータブルがなかったし、どうしてもトイレに行かれない

時は仕方がないと思ったから、そう言ったんです。

 

まさか本当にそこでするとは思いませんでした。

 

しかしイサムさんはどこを汚す事もなく、それをちゃんと使用

していたんです。

 

きれいなポータブルトイレを汚せなかった様です。

 

使えなかったと言うよりは、出せなかった?汚せなかった?

 

でも、私が作った醤油ボトルと味噌だるには気持ちよく排泄する事が

出来たんです。

 

人間気持ちよく排泄する事は大事な事です。

 

なんたってポータブルトイレを使わなくてもいいのかな。

 

これで部屋の中を汚されたりすれば、臭いもするし不衛生ですが

どっこも汚さずできるなら、目をつぶるしかないのかもしれません。

 

これこそ排泄の自由だと思いました。

 

嫌な人は嫌でしょうけど、イサムさんの気持ちがわからないでも

ないです。

 

イサムさんのおうちだし、同居人もいないし、まあいいか。

 

イサムさんの在宅生活は何の問題もなく継続できそうです。

 

心配していた犬の事も色々ありますが、なんとかなっています。

 

とにかく早く元気になって、私たちが訪問しなくてもいいように

なって下さい。

 

 

 

 

にほんブログ村 介護ブログ 高齢者福祉・介護へ
にほんブログ村

  

国内最速・高安定の高性能レンタルサーバー【ConoHa WING】

 

ネットショッピングでポイントが貯まる!