遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

ほとんど使われていない地下道

 

 

はちみつセット

 

 

今日訪問したハツさんが悲しそうに話をされました。

 

実家がハツさんと同じ部落だった喜佐さんが交通事故で亡くなりました。

 

デイサービスで会うのをいつも楽しみにして、座る場所もいつも

隣同士。

 

この間誕生会の時は同じ生まれつきで一緒に写真撮影してハツさんが

いつも見える場所に飾っています。

 

そんな仲良しが突然の訃報です。

 

 

 

喜佐さんが車に引かれたのは、交通量の多い国道です。

 

それも緩やかですが長い坂道です。

 

以前は追い越し車線もありましたが、あまりにも事故が多いので

追い越し車線は廃止になっていました。

 

 

 

そしてそこには道路を渡らない様に地下道があるんです。

 

その地下道を利用するのは、足が丈夫な小学生の集団登校の時

くらいかな。

 

それ以外に利用しているのを見た事は無いです。

 

 

喜佐さんの息子さんは道路を渡る時は必ず地下道を渡る様に

いつも言っていたそうです。

 

喜佐さんも息子さんにはちゃんと地下道を使っているよと

言っていたそうです。

 

しかし実際には地下道を使う事はあまりなく、車が来ないのをみて

広い国道を渡っていたんです。

 

喜佐さんが事故にあったのは暗くなり始めた夕方の4時過ぎでした。

 

 

 

でもハツさんが言っていました。

 

「あの地下道ってあんまり気持ち良くないんだよね。もし誰か

来たら怖いもんね。」

 

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「足も悪くなって階段を下ったり登ったりはつらいよね。」

 

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そうですよね。

 

確かに高齢者には大変だと思います。

 

だから高齢者が道路の向こうに用事があったとしたら、本当に

命がけで行かなきゃならないって感じです。

 

信号機のある横断歩道まではかなりの距離があります。

 

どうしたって地下道を使うか、走って渡るしかないんです。

 

年に数回高齢者が事故に合っています。

 

一輪車に野菜をつんで渡ろとしている高齢者も以前見ました。

 

 

 

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その方もとうとうひかれてしまったそうです。

 

こんな魔の場所なんです。

 

 

高齢者の交通事故は無くなりません。

 

ひかれた高齢者もかわいそうですが、ひいた若者はもっと

可愛そうです。

 

 

事故防止のために地下道を作ったのに、使わなきゃ何の

意味もありません。

 

これからもこの場所は高齢者にとっては魔の場所のままだと

思います。

 

誰も使わない地下道。

 

私は思います。

 

階段に電動の可動椅子を設置してくれれば、使う人も増えるんじゃ

ないかと。

 

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きっと子供たちも面白がって使う様になるんじゃないでしょうか。

 

何かの工夫が必要ですね。

 

 

高齢化率の高い地域なんですから、こういう事に力を入れて

欲しいなと思うところです。

 

 

 

 

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