在宅介護において、ご家族がもっとも大変な思いをするのが
排泄の問題です。
徐々にトイレに行くのが困難となり、ベッドわきにポータブルトイレを
設置したりします。
ヘルパー利用者のMおばあちゃん。
ヘルパー利用前は日中もポータブルトイレをベッド脇に置いて
排泄されていました。
でもそのベッドからポータブルトイレに移る時も転びやすく
なり、ケアマネさんと娘さんと話し合い、ベッド上での排泄に
切り替えてしまいました。
ヘルパーはオムツ交換の依頼で訪問するようになりました。
Mおばあちゃんは週1回デイサービスも利用されています。
私たちは知らなかったんですが、デイサービスでは職員の介助で
トイレで排泄をしていました。
週1回のデイサービスではトイレに行き、自宅の週6日は寝たきり
でベッド上での排泄です。
転倒防止のため家ではベッド上でデイでは職員の介助。
しかしやっぱり週6回のベッド上が圧倒的に長いので、徐々に
筋力低下が進んでしまいました。
デイサービスでは家で寝たきりのオムツ交換とは知らず、
何でこんなに立てなくなったのか、不思議だったと言います。
だって、家では寝たきりなんですから、当然筋力は低下しますよ。
デイサービスでは筋力を落とさないように、一生懸命立たせたり
して、自宅では転倒しないように寝たきりにしている。
そしてとうとう事故が起こりました。
デイサービスで入浴の際車いすに移動する時にいつものように
職員一人で移動をして、足がうまくついてこなくて顆上骨折を
起こしてしまいました。
自宅で寝たきりにしているんですから、筋力が低下していくのは
時間の問題だったんです。
高齢者が自宅で一人になる時、どうしても転ばないようにする
ために安全な方法をとろうとします。
しかしその安全策が筋力を低下させてしまうんです。
良かれと思ってやったことが逆にマイナスになってしまう事が
多々あります。
そんな事にならないように、これからどこに重点を置くのか
転倒防止なのか、筋力低下を防ぐのかをよく話し合って
決めていかなくてはならないと思います。
Mおばあちゃんは転倒こそしませんでしたが、結局骨折して
しまいました。
こうなると安静期間も必要で筋力はますます落ちてしまいます。
これが高齢者に多くみられる現実だと思います。
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