遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

な~んだ、自分だけじゃないんだ。

 

 

 

少し前の話なんですけど、元気だった一人のおじいちゃんが

急に元気をなくしました。

 

どうしたのか聞いてみると、

 

「腹部大動脈りゅうが見つかって、いつ破裂するかわからない

って医者に言われたんだ。」

 

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それは確かにショックだし落ち込む気持ちもわかります。

 

でも腹部大動脈りゅうの人、他にもいるんです。

 

そして元気です。

 

その話をしました。

 

「私おじいちゃんと同じ病気の人知ってますよ。その人の

方が年上ですよ。今も普通にしてますし、そんなに心配

しなくても大丈夫なんじゃないでしょうか。」

 

「え。元気なのか?」

 

「そう、元気です。もうすぐ90歳くらいの人ですよ。」

 

「なんだそうなのか。いつ破裂するかわからないっていうから

すぐに破裂すると思ってた。」

 

「そりゃね、いつ破裂するかは誰にもわからないんじゃないですか。

だから元気出して下さいよ。」

 

「そうか。そうだな。わかったよ。」

 

 

その日を境に元気を取り戻しました。

 

さらに私に会うたびに、

 

「あの爺さんまだ元気かい?」

 

って必ず聞くようになりました。

 

「もちろん元気ですよ。」

 

そういうと安心してまた元気になります。

 

 

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この会話はしばらく続きました。

 

 

 

しかし90歳になるおじいちゃんはその後、全然別の病気でいなく

なりました。

 

でも「あの爺さん元気かい?」に対しては「元気ですよ」と言い

続けています。

 

まだ80そこそこで元気な人ですから、まだまだ元気でいてもらわなくちゃ。

 

こういう嘘はついてもいいんじゃないですか?

 

私も変わりなく笑顔を見たいですし。

 

もうしばらくこの嘘は続けます。

 

 

 

 

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