遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

自分が生きていた証を残す

 

 

 

 

お掃除で訪問しているおじいちゃんの話です。

 

新規契約をした時、このおじいちゃん見たことあると思いました。

 

そうだ、昔職場の近所のスーパーにいたお父さんだ。

 

このおじいちゃんにはとってもお世話になったんです。

 

私の事なんか知らないと思いますが、私はわかります。

 

ちょっと癖のある利用者さんの買い物で、いつも迷惑をかけていましたから。

 

そんなおじいちゃんが利用者になってしまいました。

 

床拭きができないとのことで、訪問開始になりました。

 

介護認定は受けておらず、事業対象者で訪問しています。

 

それくらい元気なおじいちゃんです。

 

今はとっても元気です。

 

でも実はステージ〇で骨転移をしている大変な病気を持っているんです。

 

それなのにこの元気は何でしょうか。

 

病気なのが嘘みたいで何かの間違いのようです。

 

このおじいちゃんは自宅の道路向かいに山を持っています。

 

先日ヘルパーが掃除中に「ゴミを捨ててくる」と言われたので、近所の

ゴミステーションに行くんだと思いました。

 

そしたら道路向かいの自分の山にゴミを焼きに行ってしまったんです。

 

まったく想像できませんでした。

 

まさかね。

 

 

このおじいちゃん、普段から山に行って一日を過ごしています。

 

一年中何かが収穫できるんだそうです。

 

山菜やキノコ、季節ごとに何かしらあるんですって。

 

もうすぐタラの芽が売るだけ採れると言っていました。

 

 

いいな~。

 

タラの芽は天ぷらにして塩をふって食べたら最高です。

 

 

 

美味しそう。

 

 

 

そして今、まだ何もない時期に毎日山に行っているので、何を

してるんですかと聞きました。

 

そしたら、桜の苗木を植えていると言っていました。

 

購入した苗木がまだまだ沢山ありました。

 

 

毎日少しずつ植え付けているんだそうです。

 

何で?

 

おじいちゃんが言いました。

 

「今植えてる桜はな、俺が死んでからあの山で満開の花を咲かせるんだ。」

 

確かにまだ小さい苗木です

 

「あの山を満開の桜にするからな。」

 

「俺は見られないだろうな。」

 

何だかいつも元気なおじいちゃんが急に湿っぽく言いました。

 

そんな事言わないでくださいよ。

 

一緒に見ましょうよ。

 

「毎年いつまでもずっと咲き続けるんだぞ。凄い事だろ。」

 

 

 

おじいちゃんは自分の山で生き残りたかったんです。

 

なんて返事をすれば良いのか、言葉が見つかりませんでした。

 

今は本当に元気なんです。

 

この桜っていつ満開の桜になるんでしょうか。

 

大丈夫絶対に自分の目で満開の桜を見る事が出来ますよ。

 

そう思いましょうよ。

 

皆で一緒に見られることを楽しみにしていましょうね。

 

 

 

 

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