遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

非日常は疲れる

 

 

 

 

今世の中はゴールデンウィークの真っただ中です。

 

365日営業の介護職は病院などと同じように交代勤務で

利用者の日常を支えていきます。

 

毎週水曜日にお掃除で訪問しているおじいちゃんの訪問日です。

 

先週訪問した時に連休に息子さん達が帰省される話は聞いていました。

 

もし訪問日に息子さん達がいらしたときは訪問を中止する事は

伝えてありました。

 

おじいちゃんもいつ息子さんたちが帰るのかわからないとの事だったので、

前日に電話を入れて確認する事にしたんです。。

 

「息子さん達お見えになっています?」

 

「うん。来てるよ。」

 

「そしたら、明日の訪問は控えますね。」

 

「それがよ、午前中に帰るっていうから、午後から来てくれないかな。」

 

「お見えになる時にPCR検査を受けられてきましたか?」

 

「ちゃんと検査してワクチンも3回やってきたって言ってた。」

 

「わかりました。じゃあ午後から伺いますね。」

 

という事で、いつもは午前中の訪問ですが、午後から行くことに

したんです。

 

元気なおじいちゃんですから、いつも訪問して家の中にいる事は

ほとんどありません。

 

今の時期は家の周りに山野草が出始めているので、山野草の

お手入れなんかをやっています。

 

 

ところが今日訪問すると外にいるはずのおじいちゃんがいません。

 

玄関から声をかけても返事がなかったんです。

 

あれ?

 

「こんにちはー--」

 

「・・・・・」

 

玄関はいつもオープンで開けっ放しのおうちです。

 

「こんにちはー--」

 

「はー-い。」

 

「ヘルパーでーす。」

 

「あがって。俺寝てるから。」

 

なに?寝てる?

 

「どうしましたか?寝てるなんて。体調悪いですか?」

 

「違うよ。息子たちが来て気を遣って疲れちゃったよ。」

 

あらー-。

 

普段疲れなんて全く知らないようなおじいちゃんなのに、

気を遣って疲れたなんて意外でした。

 

体は疲れていなくても気を遣って疲れる事はありますよね。

 

でも、こんな元気なおじいちゃんでもそうなんですね。

 

どれだけ気を遣われたのか。

 

掃除中結局ずっと寝てました。

 

 

夜も寝られなかったんでしょうね。

 

お疲れ様でした。

 

明日からは普段の日常生活が送れます。

 

また来週は元気な姿を見せて下さいね。

 

 

 

 

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