今朝早くから母から電話がありました。
「あのさ今日は２３日でしょ。ケアマネさんがこの間持ってきて
下さったカレンダーに２３日は通所介護って書いてあるのよ。だから
今日私デイサービスに行かれるのよね。」
「あら、デイサービスは土曜日だけお願いしたんだけど、２３日も
デイサービスって書いてる？」
「そう書いてあるのよ。」
向こうの方で父が、
「いったいどうなってるんだろうね。」
ってつぶやいていました。
すぐにケアマネさんに電話をしましたがつながりませんでした。
仕方がないので、直接デイサービスに確認の電話をしました。
やっぱり土曜日だけの利用と聞いていると言われました。
折り返し母に電話をしました。
「やっぱり土曜日だけだよ。今日は行かない日だね。」
「土曜日だけなの。じゃあ今日はうちにいれば良いんだね。」
「そうね。」
「わかった。」
「でもお母さん凄いじゃない。ちゃんとケアマネさんのカレンダー
を見て、２３日がデイサービスって書いてるってわかったんでしょ。
たいしたもんだよ。ちゃんとしてるじゃない。」
「あら、私でも褒められる事あるんだ。」
「だって、ちゃんと物をみて確認したんでしょ。」
「ここにあるんだもん。」
「凄いよ。」
「あたしは自分でダメ人間だと思ってるわよ。何やっても怒られる事しかできないし、すぐ忘れるし。」
「なんでダメなのよ。ダメじゃないでしょ。いつもお父さんの
面倒を見てくれているでしょ。お母さんがいないとお父さんは
困るのよ。」
「まあね。」
「十分に役に立ってるでしょ。」
「あら、そお。」
「そうでしょ。だから今日も家にいてお父さんのお世話を
御願いしますよ。」
「はい、わかりました。」
ちょっとショックな言葉でした。
母は自分の事をダメ人間だと言い、自分にもほめてもらえるところが
あるとは思わなかったと。
認知症になったって、その人格まで否定したりしてはいけません。
母は私にとっては何も変わらず母なんです。
大事だし、愛おしいし。
そんな母にこんな思いをさせてしまった事は私にも責任が
あります。
私の声掛けも悪かったんでしょう。
「なんでそんなこともわからないの。」
と言った事はありません。
でも言葉こそ違っても、母はそれと同じことを言われていると
感じてたんでしょう。
言葉には気を付けないといけませんね。
気持ちが落ち込んでも、けしてくよくよしない母です。
よく言っています。
「くよくよして考えたってしょうがないんだから。」
そういっていつも前向きに考えています。
それなのに、今日の言葉はショックでした。
母の良い所を言葉に表わして話しかけてみようかな。
出来なかった事を強調するのではなく、できたことをほめていこう。
お母さんは決してダメ人間なんかじゃありませんからね。
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