私たち訪問介護員は、介護保険法で決められた専門職です。
制度上やってはいけない事も多々あります。
それ以外にも各事業所ごとに決められたルールもあります。
先日同じ法人のヘルパー事業所から連絡がありました。
「管理者(私の事なんです)、聞いてくださいよ。うちのパートヘルパーが
留守宅でサービスを提供してきたんですよ。もう信じられません。」
「え~なんでそんな事になったの?」
私たちの中では、留守宅に足を踏み入れていけない事は、当たり前の事
なんです。
留守宅だけではありません。
玄関で訪問の挨拶をして、お返事が確認できない時は、ご本人が中にいても
もしかしたら最悪の状況になっていることを考え、一人で入ることは禁止
されています。
留守宅に入るなんてもってのほかです。
「これは、請求しちゃダメですよね。」
「そうね。できないと思いますよ。」
「パートさんの給料はどうしましょうか。」
「あ~、それは施設長判断だと思うけど、算定できないんだから支払いだって
無しだと思うけどな。」
「そうですよね。」
「そちらの施設長がどう判断するかですけどね。」
「わかりました。有難うございました。」
そもそも介護なのに、本人がいなければ介護ができないじゃないですか。
掃除をすればいい、調理をすればいいって事ではないんです。
調理で訪問しても、訪問中に転んだりしたらこれは大変な事に
なります。
ヘルパー訪問中の事故になります。
ただご飯を作るだけではないんです。
常に利用者さんの見守りを兼ねているんです。
よくわかりませんが、家政婦さんはそんな責任はないんじゃないかと
思います。
でも介護保険の訪問介護員は介護職なんです。
留守宅では介護はできません。
そのあたりを理解していなかったんだと思います。
利用者さんは、「自分がいなくても掃除してってくれればそれで良い」
なんて言われます。
それだったら家政婦さんにお願いすれば良いんです。
介護職じゃなくても良いんですから。
介護の必要がない人にまで国は介護保険で面倒をみる必要はないんです。
介護が必要だから介護保険のヘルパーを派遣しているんです。
でも実際は家政婦さんでいいと思う利用者さんは沢山います。
だから介護保険料もどんどん高くなるんだと思います。
実際介護保険では利用者さんの負担も少ないですし、家政婦さんとなると
ちょっと大変ですからね。
介護保険を使いたい気持ちはわかりますけどね。
話しを戻して、だから留守宅では介護の対象者がいないわけで、介護は
できないという結論です。
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