遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

おばあちゃんたちは名女優だった

 

 

 

 

私たちのヘルパーステーションでは通院時に使える移送サービス事業

をやっています。

 

この移送事業は運輸支局の許可を得て行っている事業です。

 

この移送サービスを利用できるのは、私たちのヘルパーステーションと

契約をしている利用者さんであればOKです。

 

そもそも通院介助の必要な方は契約をすると同時に、移送事業の

利用申請もしています。

 

介助が必要だからヘルパーを使うわけです。

 

しかし中には移送車目的でヘルパーを利用する人もいます。

 

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この地域はバスの本数も少ないし、タクシー会社はありません。

 

ですからどうしても通院をするのにバスに乗れなければ、私たちの

車を利用するのが一番良い手段である事は確かです。

 

ヘルパーが利用者さん宅を訪問する時は、基本的には訪問時間を

お伝えしてから訪問します。

 

通院の時はお迎えの時間をお伝えしていますし、生活援助や

身体介護を行うにも決まった時間に訪問しています。

 

ですから利用者さん達はヘルパーが訪問する時間を把握している

事になります。

 

 

年末間近になりましたので、年内に訪問の無い利用者さん

達の領収書が事業所に残ってしまっていました。

 

ですから、残された領収書をお渡ししに、空いた時間に訪問する

事にしたんです。

 

ほとんどの方はおうちにおられますので、領収書をお渡しするだけ

なので、事前に連絡せずに回ってもらいました。

 

そしたら、いつも訪問の時には見られない、おばあちゃんたちの

本当の姿を見てしまったんです。

 

いつも通院の時は病院内は車いすで介助しているおばあちゃんが

家の前の雪を片付けていたんです。

 

雪の片づけなんて若者でも大変な作業です。

 

それをどうしてできるの?

 

歩けなくて車いすを使ういつもの姿とはまるで別人です。

 

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また別のおばあちゃんは、通院のお迎えに行くと、家の奥から

はいはいの状態で四つん這いになって玄関まで来られます。

 

通院後にも玄関をやっとあがり、四つん這いになってお部屋の中に

入ります。

 

それなのに、アポなしで訪問したら、台所から普通に歩いて

出てきたんです。

 

えーー。

 

本当の姿はどちらも普通のおばあちゃんだったんです。

 

もっと言ったらヘルパーの介助を受けなくても十分一人で病院に

行かれるくらいのお元気です。

 

という事は、ヘルパーの介助を受けなければ病院に車で連れて

行ってもらえなくなるから、歩けないをアピールしていたんでしょう。

 

介護認定には認定調査もあります。

 

調査も本人が足が痛くて歩けないといえば、歩けないになるんでしょう。

 

医師の意見書も医師の前に車いすで行けば、医師は足が不自由だと

書くんでしょう。

 

だれもが疑いません。

 

でもお二人とも名女優だったんですね。

 

訪問時間を約束してケアマネさんも訪問しますから、何もできない

姿を見せるんでしょう。

 

「家政婦は見た」ではありませんが「ヘルパーは見た」です。

 

これはどうなんでしょうか。

 

本当は良い事ではありませんよね。

 

四つん這いで生活しているのなら、他の援助も必要になるはずなのに

通院介助しか必要ない事がおかしいと思ってしまいますよね。

 

まああまり追及はしなかった様ですけど、見たヘルパーはとにかく

驚いていました。

 

逆に元気で何でもできるを演じる人もいます。

 

それも困りますけど、できるのにできないふりも困ります。

 

やはり交通機関が整っていないから起きる事なんでしょうね。

 

田舎だから仕方がありませんけど。

 

皆さん楽に病院に行きたいですもんね。

 

気持ちはわかりますよ。

 

 

 

 

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