遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

突然泣き出したおばあちゃん

 

 

 

 

 

排泄介助で訪問しているおばあちゃんです。

 

認知症もありますが、訪問するといつもニコニコして私たちを

迎えて下さいます。

 

尿意もあり排泄を失敗した事もわかります。

 

歩行状態が悪いので、トイレに間に合わないんです。

 

そんな高齢者は沢山います。

 

私たちは何とも思わなくても、やはり利用者さん達は気にされていると

思います。

 

デリケートな部分ですから。

 

「いつもこんな事やらせてごめんね。」

 

って言葉をかけて下さいます。

 

このおばあちゃんは排便が毎日ではありません。

 

ですから排便のある時は多量になります。

 

それは仕方のない事です。

 

 

 

その日は訪問すると玄関からなんとなくいつもと違うニオイがして

これは何かが起こっているというのがわかりました。

 

お部屋に入るとやはり下半身は何も身に付けておらず、座っている

ソファーは排泄で汚れていました。

 

手にもついた状態で衣類を触ったので、大変な事になっていました。

 

すぐにシャワー浴をしてきれいになりました。

 

衣類やソファーは汚れてしまいましたが、ご本人はあっという間に

綺麗になります。

 

別にどうってことない作業です。

 

汚れたソファーもそれなりにふき取って、きれいなバスタオルを敷いて

その上に座ってもらいました。

 

着衣をしようと準備してると、いつもニコニコしているおばあちゃんが

突然泣き出しました。

 

それもシクシクではなく、ワンワンと泣きました。

 

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ビックリしました。

 

「どうしたの?A子さん」

 

「なんでこんな事になったんだろう。もう嫌になった。どこかに

行ってしまいたい。」

 

「どこに行きますか。おうちが一番良いでしょう。」

 

「おばあちゃんの所に行きたくなった。」

 

「おばあちゃんですか。」

 

おばあちゃんとはこのA子さんのお姑さんだと思います。

 

突然そんなことを言って泣き出したんです。

 

何だかこちらまで泣けてきました。

 

「自分が情けなくて、こんな事して後片付けをしてもらって。」

 

結構泣いていました。

 

初めてなんです。こんな風に泣いたのは。

 

認知症でも全くわからないのではありません。

 

わかるから泣けてくるんです。

 

足腰が弱くなってトイレに間に合わないのは仕方がありません。

 

汚したらきれいにしてあげればいいんです。片付ければ良いんです。

 

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それがご家族にできなければ、ヘルパーを派遣してください。

 

ちゃんときれいにしますし、なんとも思いませんから。

 

このおばあちゃんを慰めるのが大変でした。

 

ショックなのは十分わかりますよ。

 

だから私たちに任せて下さい。大丈夫ですからね。

 

 

 

 

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