遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

栄養不足か

 

 

 

 

両足の皮膚疾患がちっとも良くならないN子さん。

 

ぽっちゃり型でズボンはLLサイズです。

 

N子さんの両足は常に冷たく皮膚科受診して医師からの指示で

毎日足浴をして軟膏を塗る様に言われ行っています。

 

夏場に少しだけ良くなりますが、この季節になりまた悪化傾向で

皮膚の色は悪く紫色の指で今にも切断と言われそうな色なんです。

 

血行障害で血のめぐりを良くする薬を飲んでいますが、全く良くなりません。

 

太っているのに何だか変です。

 

私たちヘルパーは通院介助で関わっていましたが、そのうちに毎日の

足浴が発生し、服薬の管理も行う様になり、食生活にも目を向ける

様になってきました。

 

冷蔵庫にある食材で料理をお願いしますとケアマネさんから言われ

ましたが、調理する食材がないんです。

 

販売車から食材を購入していたようですが、このN子さんが購入と

いうよりは販売車の人が勝手に置いていくといったシステムに

なっていました。

 

元々好ききらいが多かったN子さんは、朝食はご飯と筋子、昼食は

カステラとビスケット、夕食はご飯とカレイの煮つけ。

 

毎日がこのメニューだったんです。

 

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販売車から購入していたのが、筋子、ビスケット、カレイだけ。

 

野菜は?お肉は?

 

全く食べていません。

 

これしか食べない事を販売車の人は知っていたんでしょう。

 

こんな食生活を何年も送っていたんです。

 

それでも太るんですね。

 

トイレ以外は動きませんからね。

 

これは何とかしなければなりません。

 

N子さんに直接聞いてみました。

 

「野菜は何なら食べられるんですか?」

 

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「ほうれん草、カボチャ、なす、サトイモ、長芋。」

 

「じゃあそれをN子さんが食べられるように料理しますから、毎食に

1品でも食べて下さいよ。」

 

「はい、わかりました。お願いします。」

 

そんな会話をしました。

 

太っていても栄養のバランスが悪く、血行障害もあって、いつまでも

体が良くならないので、「頑張って食べましょう」と声をかけました。

 

人って体格だけ見ててもダメですね。

 

太っているからって栄養状態が良いわけではないんですね。

 

N子さんが食べられると言った野菜は、生ではなく冷凍の物を

購入し、食材も粗末にしない様にしました。

 

歯もないので、噛まなくても飲み込めるように調理し、ちゃんと

食べられるように提供します。

 

そしてこの冬、これ以上悪化しない様にしっかり管理してあげられたらと

思います。

 

 

 

 

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