遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

靴下も買えない

 

 

 

 

最近生活を立て直すために訪問を開始したA子さん。

 

通院介助の時に医師から、血圧の測定値を次回の診察時に持参

するように言われ、1日置きに訪問して測定するように促して

います。

 

それと同時に服薬の確認もしています。

 

服薬忘れもあり、血圧を測ると180以上ある事が多いんです。

 

この寒い東北でこんな血圧では良い事はありません。

 

更に灯油も切らしてしまい、寒い家で我慢している事もあります。

 

その寒さなのに、靴下をはいていないんです。

 

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「寒いから靴下はいて下さいよ。」

 

「買って来ないと無いんだよ。」

 

「え、買わなきゃ無いの?」

 

「買えばダメなのか?」

 

「ダメじゃなくて、今までずっとなかったの?」

 

「ちょっと前からね。」

 

ビックリしました。

 

床下からの冷気で板の間の床は氷の様に冷たいんです。

 

それなのに靴下もはかずにずっと過ごしていたなんて。

 

今のこの世の中でも靴下が買えない人がいたんです。

 

生活保護を受給してもすぐに使ってしまい、保護係の担当も

なかなか生活を改善できなかった様です。

 

なぜこんな生活になってしまったんでしょうか。

 

話を聞くと、もう何年も前から先月につけで買った代金を

今月の保護費が入ると払っているという自転車操業だったんです。

 

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だからいつもお金がなく、食べる物はすべて移動販売から買って

支払いは来月という事で、永遠に続きます。

 

だから現金でなければ買えないものを買う事ができないんです。

 

靴下をつけで買えるところなんて無いですからね。

 

このA子さんに週3回訪問してまずはきちんと服薬をして

血圧を安定させる事。

 

買い物は現金で購入するように生活を立て直す事。

 

これをやっていくことになります。

 

まず、靴下を買いましょうよ。

 

この寒さで素足は見てる方が辛いです。

 

先日A子さんの通帳は権利擁護の支援員さんの手に渡りました。

 

これからは現金をしっかり管理してもらって、普通に物を購入する時は

現金で支払う様にします。

 

1か月でできる事ではないと思いますが、少しずつでも節約して

普通の生活に戻してあげたいです。

 

そして暖かい靴下も購入しましょうよ。

 

足元が暖かくなれば、きっと体全体も温かくなって、血圧も少しは

安定するんじゃないでしょうか。

 

できるところから頑張りましょうね。

 

 

 

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