遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

認知症の行動観察

 

 

 

昨日訪問した、認知症がかなり進んでいるおばあちゃんの行動が

見ていてとっても面白かったんです。

 

面白いなんて言ったら大変失礼なんですが、人間観察が大好きな

私には、とっても面白かったんです。

 

今までも色々ありました。

 

その中でも不潔行為は笑えるものではありません。

 

不衛生なままにはできませんから、すぐにやめてもらわなければ

健康を害してしまう可能性もありますので、行動観察なんて

言ってはいられません。

 

でも昨日の動きはとっても見ていて面白かったんです。

 

お仕事に出かけている息子さんはお昼にサンドイッチと

バナナを置いて行かれます。

 

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それを私たちが訪問した時食べてもらう様にしています。

 

認知症の進行で、もしかしたらすでにサンドイッチが食べ物と

いう認識もなくなっているような気もします。

 

その行動と言うのは、

 

まずバナナの皮をむきました。

 

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きれいにむいたバナナの実は、自分が脱いだズボンの上に

のっけてしまいました。

 

普通ならここでバナナを食べてもらうような声掛けをするんですが、

このおばあちゃんに関してはそれもできないんです。

 

そしてバナナの皮にサンドイッチをはさみバナナの皮で

サンドイッチを包もうとしています。

 

バナナの皮からどうしてもサンドイッチがはみ出してしまうので

サンドイッチを押し込む様につぶしています。

 

そしてバナナの皮で餃子の皮を包むような事をしています。

 

ここで私がちょっと余計な事を言ってしまいました。

 

「それはどうやって食べるんですか?」

 

「そんなのお前に関係ないだろう。」

 

って怒られてしまいました。

 

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危なくサンドイッチを投げつけられるところでした。

 

でも黙って見ていましたけど、本当にいつまでも見ていられます。

 

次は何をどうするのかなって。

 

スリッパに目が行ったと思ったら今度はそのスリッパをつかんで、

その中から小さなタオルとお皿が出てきました。

 

スリッパからお皿です。

 

 

 

こういう意味の分からない行動を見てるのって本当に飽きません。

 

家族だったら怒りたくなるんでしょうか。

 

私は両親がやっても怒りはしませんけどね。

 

 

もし周りにこういう行動をする認知症の高齢者がいたら、嫌がらずに

まず行動観察してみてはいかがでしょうか。

 

冷静に観察するんです。

 

「腹立つ」っていう人もいると思います。

 

でも誰にでも認知症になる可能性はありますし、身内だっていつ

こうなるかもわかりません。

 

そんなときに腹が立たない様に、こういう事もあるんだと思って

接してあげられたら良いですよね。

 

まあ私のこの行動観察も職業病なんでしょうか。

 

でも認知症を理解するにはやってみてもいい様な気がします。

 

そんな機会があったらじっくり見てみたら良いですよ。

 

 

 

 

 

 

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