遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

心豊かに生きる事

 

 

 

 

この東北の田舎に住む高齢者たち。

 

都会のような最先端の生活とは全くかけ離れた生活を送っています。

 

元々農業で生計をたてていた人が多く、年金も多くはもらっていません。

 

農業で収入を得ていたころは良かったのかもしれませんが、引退して

年金生活になれば、限られたお金で生活をしなければなりません。

 

誰でもおなじですけどね。

 

何か悲しい話になるようですが、そうではありません。

 

 

小さい集落の高齢者たちの、生き生きとしているところが凄いんです。

 

私たちの利用者になる前の元気な高齢者って、想像以上に元気ですよ。

 

田舎生活の自給自足ってそんなに珍しい事ではないんですが、若者が

やる自給自足だったら体力的にもまだまだ余っているでしょうから

時間をうまく使えばできる事だと思います。

 

 

しかし80歳も過ぎたらどうでしょうか。

 

自分だったらできると思います?

 

自宅の敷地内にある畑に毎年野菜を植えています。

 

 

コンパクトなハウスだっておばあちゃん一人で建てちゃいます。

 

そして収穫時期になれば、一人では食べきれないほどの無農薬野菜を

隣近所におすそ分けし合います。

 

 

そうやって小さな集落ではみんなが元気に生活しています。

 

以前病気で休んでいた移動販売のお父さんも復帰しました。

 

肉魚は販売車で購入し、野菜は自分の手づくり。

 

多少足腰が悪くなっても体は皆んな本当に元気です。

 

お金が無くても、心が充実してこそこんな豊かな生活ができるのかな。

 

豊かな生活って裕福とは少し違うような気がします。

 

私は今まで豊かな生活とは、蛇口をひねるとお湯が出る生活と思って

きました。

 

でもそんなことではないって最近になって気づいた気がします。

 

自分なりの生活が出来たら、それがその人にとっては心豊かな

生活になるんだなと思います。

 

これからは年金もどんどん少なくなって困窮した生活が強いられると

ばかり思っていました。

 

でもお金が無くたって、十分に豊かな生活は送れるんです。

 

それは自分自身が作りだすもの。

 

自分の考え方次第です。

 

田舎のおばあちゃん達を見てつくづく考えさせられました。

 

おばあちゃんたちは決して自分は不自由な生活をしているとは

思っていませんからね。

 

毎日を楽しんでいますよ。

 

心豊かに。

 

 

 

 

 

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