遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

絶対に「寒い」と言わない

 

 

 

 

一人暮らしも元気な時は何の問題もありません。

 

住み慣れた自宅です。

 

快適な一人暮らしを送られています。

 

そうは言っても高齢になり車も手放すと、公共の交通機関もなく

陸の孤島での生活になってしまいます。

 

私たちはそういう高齢者の所に買い物援助で訪問しています。

 

f:id:maple-enkyorikaigo:20211206220600p:plain

 

町まで車で30分はかかります。

 

週1回買い物を依頼している方が多いです。

 

 

その中にこの東北の寒さでも暖房を付けないで過ごす男性がいました。

 

家はまだ比較的新しく暖房設備も整っています。

 

でも訪問時ストーブを使用していた事が無いんです。

 

ヘルパーも買い物代金を頂いたり購入品を確認するためにおうちに

上がらせていただきます。

 

その寒さは家の中でも息が白くなるほどです。

 

f:id:maple-enkyorikaigo:20211206220507j:plain

 

ストーブを点けられることを何度も話しますし、遠方にお住いの

娘さんにも暖房をつけるように言ってもらったりします。

 

でも何故か暖房を使わず「寒い」とは言いません。

 

お金がないわけではないんです。

 

でも暖房をつけませんでした。

 

この男性はその年の冬、自宅で冷たくなっていました。

 

 

 

また別のおばあちゃんも「寒い」と言わないで、寒い家の中で

過ごしていました。

 

あまり暖かくない暖房をつけて辛抱しています。

 

このおばあちゃんは、「寒い」と言えば、施設に入れと言われ、

自分の家での生活に終止符が打たれることをわかっているため、「寒い」

なんて事は絶対に言わないんです。

 

今までもこの環境で風邪一つひかなかったのが自慢だったんです。

 

寒さ厳しい東北で、高齢になっても住み慣れた自宅で末永く生活

する事。

 

そのお手伝いをするのが私たちの仕事です。

 

どんだけ寒くても「寒い」と言わずにそのまま冷たくなって

しまった男性。

 

自宅でくらしていきたいから「寒い」と言わないおばあちゃん。

 

いくら厳しい環境でも自宅での生活は継続したいものです。

 

でもそのまま冷たくなってしまった男性は、なぜ暖房をかたくなに

つけなかったのか、それは永遠の謎です。

 

ただ辛抱だっただけなんでしょうか。

 

これからまた寒い冬がきます。

 

こんな悲しい結果にならない様に、訪問時は生活環境もしっかり

確認して、皆さんが快適に過ごせるようにしてあげたいと思って

います。

 

毎年寒くなると思いだしてしまう悲しい出来事でした。

 

 

 

 

にほんブログ村 介護ブログ 高齢者福祉・介護へ
にほんブログ村

  

国内最速・高安定の高性能レンタルサーバー【ConoHa WING】

 

ネットショッピングでポイントが貯まる!

 

 通勤チャットレディ・高収入バイト求人募集なら、東京、大阪、名古屋、札幌、福岡等の全国で求人を展開する【ニューステージグループ】