遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

失語で女優に

 

 

 

脳梗塞や脳出血によって言語中枢にダメージを受けると、

言葉が上手く発せなくなります。

 

でもリハビリによってはだいぶ回復されます。

 

先日通院介助の利用者さんと話をした時、面白い話を

してくださいました。

 

まだ70になったばかりの若い利用者さんです。

 

その方は後遺症で言語に少し不自由があります。

 

でも私たちは普通に聞き取る事が出来ます。

 

随分努力をしてここまで回復されたと言っていました。

 

体には大きな麻痺も残らなかったので、冬には敷地内の除雪も

頑張られていたようです。

 

しかしこの狭い田舎の小さな部落では、そんな言語の障害を馬鹿に

するようなお年寄りがいるんだそうです。

 

 

理解できないんですね。

 

回覧板を持ってくるだけでも嫌味を言っていったりする人が

いるんだそうです。

 

「嫌な人が来た時はね、私女優になるの。」

 

「女優ですか?」

 

「私の言葉って皆さんはちゃんと聞き取って下さるけど、

普通の人たちは分からないみたいなんですよ。だからわざと

さらに聞き取れない様に言うのね。そうするとさっさと帰るわよ。」

 

「へえー-凄い事考えましたね。」

 

「〇△#✕?△✕〇」

 

「えー-」

 

「そうするとね、逃げて行くわよ。」

 

失語で困っている方は、どうしても話す事を控えがちになる

人が多いのに、この方はそれを武器にしていました。

 

 

それってすごく勇気がいる事でしょうし、なかなかできない

事だと思います。

 

障害を隠さないで前面に出して行くことって大変な事ですよ。

 

それも結構前向きにとらえているところが凄いなと思います。

 

不自由なところを馬鹿にしたりするのはよくありません。

 

そういう事の啓発でもあるんでしょうか。

 

色々な事を自分の努力で改善してきた利用者さんですので、

これからも応援して、末永い在宅生活を送ってほしいです。

 

これからも女優を演じて下さいね。

 

 

 

 

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