遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

ビックリ。母が電話をかけてきました。

 

 

 

母がコロナに感染して5日が経ちました。

 

母と連絡が取れなくなってしまい、心配が増すばかり。

 

急変が無ければ良いなとそんな事ばかり考えてしまいます。

 

 

今日は公休日で、朝から趣味のメダカの水替えをやっていました。

 

そしたらどこからか電話です。

 

ビックリしました。

 

母からの電話でした。

 

「もしもし、朝の忙しい時間にすみません。」

 

「お母さん。声が聞けて良かったー--。」

 

「あら、そうなの。」

 

「具合はどうなの?」

 

「コロナにかかったって言われたけど、どこもなんともないわよ。」

 

「なんともなくないでしょう。まだ声がおかしいじゃない。」

 

「でも苦しくも無いしさ。」

 

「いやいや、痰が絡んでるじゃない。」

 

 

「でも大丈夫よ。」

 

「ご飯はちゃんと食べてるの?」

 

「食べてますよ。残す事はありませんからね。」

 

「そうなんだ。それは良かった。」

 

「今さ、ここにいるでしょ。明日には帰れるかと思ったら、

まだいなきゃならないんだって?」

 

「そうよ。コロナにかかったら10日は外に出られないのよ。」

 

「えー-10日もなの?」

 

「そうしないと他の人に移しちゃうのよ。」

 

「あらそうなのか。」

 

「だからもう少しそこで療養してくださいね。」

 

「はい、わかりました。」

 

「お父さんには電話した?」

 

「してないわよ。」

 

「お父さんも心配してるから、電話してあげて。」

 

「そうか。わかりました。」

 

 

突然の母からの電話にビックリしてしまいました。

 

声がれはありましたが、会話は普通にできました。

 

電話も掛ける事が出来て、認知症がどこかに隠れていました。

 

施設からも弟に連絡があり、熱36.3、酸素飽和度も97%で

どちらも正常に戻りましたとの事。

 

もう安心していいんでしょうか。

 

コロナに感染した91歳が、感染5日で復活しましたと言って

良いんでしょうか。

 

まだ完全ではありませんから、まだ油断はできません。

 

痰がらみがありますからね。

 

でも高熱になる事も無く、比較的症状は軽かったと思います。

 

施設からの連絡も、悪化時のみ行うという事になった様です。

 

もう1週間このままショートにお世話になって体調を整えてもらいます。

 

母には言いました。

 

「また電話ちょうだいね。」

 

かかってくれば良いんですけど。

 

電話の操作も忘れるんです。

 

 

今日はかける事が出来ましたが、続かないんですよ。

 

それが認知症なんですね。

 

でも待っていますよ。お母さんからの電話を。

 

 

 

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