遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

それは夢かな

 

 

 

コロナ感染から10日も長くショートに行っていた母です。

 

 

昨日無事に帰宅しました。

 

夕方母から電話がありました。

 

「もしもし、忙しい時間にすみません。」

 

「大丈夫よ。どうしたの?」

 

「あのさ、(弟)に私の話を聞いてもらったんだけど、そんな事はできない

って言われてね、頼みを聞いてくれないのよ。」

 

「なあに、どうしたの?」

 

「施設にね、ドレスコートを忘れてきちゃったのよ。だから取りに行きたいって

(弟)に言ったんだけど、そんな事はできないって言われたのよ。どうしてできない

のかしら。」

 

「ドレスコート?」

 

「そうよすごく素敵なコートなのよ。だから取りに行きたいのよ。」

 

「そういう事ね。(弟)は言葉が足りないね。お母さん今回ショートに

持って行く荷物を準備したのは(弟)でしょ。ドレスコートなんか持って

行ってないのよ。」

 

「えー-おかしいわね。」

 

「コートでしょ。今は夏でしょ。35℃以上気温がある時にさ、コート

着て行ったの?」

 

「そうか。着ないかもね。」

 

「暑くて着ていられないと思うよ。着て行った夢でも見たかな。」

 

「え、ドリーム?」

 

「英語は覚えているんだね。」

 

「じゃあうちの中にあるっていうわけ?」

 

「そうなんじゃないかしら。忘れ物があれば、施設からも連絡来るから。」

 

「じゃあ、もう失くしたって思えば良いんだ。」

 

「別に失くしたんじゃなくて、誰かにあげたと思えば良いじゃない。」

 

「私もさ、ダメ人間になっちゃったからね。」

 

「ダメ人間じゃないでしょ。人に迷惑かけるような事したわけじゃ

ないでしょ。」

 

「それはそうだけどね。」

 

「とにかく、家に帰ってきて今度は脱水とか、熱中症にならない様に

気を付けてよ。」

 

「はい、わかりました。」

 

「じゃあね、また何かあったら電話ちょうだいね。」

 

「よろしくお願いします。」

 

 

 

 

 

話を一つ一つわかりやすく言えば理解する事はできます。

 

私と話しをする事で、何とか落ち着いたと思います。

 

そうしないといつまでも弟に電話をかけたりしてしまうと思います。

 

もしかしたらこの話も忘れてまた同じことで電話が来るかもしれません。

 

その時は同じ話を何度でも言います。

 

面と向かって同じ話をするのは大変です。

 

「さっき言ったでしょ。」

 

と言いたくなると思います。

 

でも認知症の人との会話はそれじゃあ何の解決にもなりません。

 

それがわかるから、「さっき言ったでしょ。」は言いません。

 

 

母の認知は確実に進行しています。

 

でもゆっくりなほうかな。

 

次はどんなことを言ってくるのか、悲しくもあり楽しみでもあり。

 

 

 

 

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