遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

「はい、何ですか?」って。

 

 

 

今日はお昼前に母がら電話がありました。

 

「もしもし、はい、何ですか?」

 

「え?どうしたの?私はかけてないよ。」

 

「あらそうなの?ここにさ、電話って書いてあるからね、何か用が

あるのかと思ったの。」

 

「ああそうか。お母さんに私が言ったんだね。電話のかけ方を

忘れない様に電話をかけてねって。もしかして、その時に私に

電話をかける事とか書いておいたのかな。」

 

「そうかもね。ここに書いてあるからね。」

 

「またかけてね。ところでお父さんには会ってるの?」

 

「いつでも会えますよ。隣のお部屋なんだけどね。」←隣のユニットです

 

 

 

 

「職員さんは親切にしてくれてる?」

 

「皆さん親切ですよ。とっても良いわよ。」

 

「そうなんだ。良かったね。」

 

「良い事だらけよ。」

 

「同じユニットにお友達になれるような会話ができる人いるの?」

 

「いないかな。」

 

「そうか。やっぱりね。でも職員さんと散歩には行かれるんでしょ。」

 

「そうね。歩いてるわよ。あたし元気だもの。」

 

「ちゃんと食べて、散歩したらますます元気になるね。」

 

 

「そうね。有難い事ですよ。」

 

「良かったね。」

 

「そうですね。じゃあね、またね、さようなら。」

 

電話をかけてきたきっかけはおかしかったですが、会話は普通に

成り立っています。

 

こんな会話だと認知症がどこかに行ってしまっていますね。

 

でも実際はかなりの認知症だと思います。

 

一番の心配は排泄です。

 

弟が大きな声を上げるだけ壊れています。

 

特養なら大丈夫でしょうか。

 

その辺の確認ができていないので、実際の所はわかりません。

 

今回は「死ぬまでここにいる」発言はありませんでした。

 

落ち着いてくれたんでしょうか。

 

職員さんもみんな親切で良い人達だと言いました。

 

父とは大違いです。

 

楽しく毎日を過ごしてくれたらそれで良いんです。

 

今日は私も母との会話を楽しみました。

 

暗い話題ではなかったので良かったです。

 

母の電話は突然なんです。

 

仕事中なのかなんて考えていませんからね。

 

出られる時はなるべく出てあげたいんですが、そうはいかない

事もあります。

 

タイミングよくかかってくれば良いんですけどね。

 

 

 

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