遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

本当は世話好きなおじいちゃんだった。

 

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先日何も家事ができないおじちゃんの事を書きました。

 

そのブログがこれ  ↓ ↓ ↓ ↓

www.maple-enkyori.com

 

訪問しお会いしました。

 

訪問するとシャツとズボン下のままストーブの前に横になって

おられました。

 

やはり何を着ればいいかわからないといった感じでした。

 

今日の訪問は、デイサービスに持って行く荷物の準備と、デイサービス

の朝に着ていく服の準備をする事。

 

洋服の数はすごく豊富で、これは何を着ればいいかわからないというのも

少し納得できました。

 

行う事の引継ぎ等行い、アセスメントと称し色々聞き取りをしました。

 

居間はストーブが付けられとても暖かくなっていました。

 

このストーブを朝早くつけてくれる人がお向かいさん。

 

そこは小さな集落なので玄関の鍵をかけた事はなく、自分が寝ていても

勝手に入ってきてストーブを付けてくれるとの事。

 

暖かいごはんを届けてくれるのもななめ向かいのお母さん。

 

そんな感じで1日が始まる様です。

 

デイサービス以外はほとんど外出する事なく、自宅の居間で横になって

過ごしています。

 

食事は予定通り配食弁当をとっていました。

でもあまり進まない様です。

 

話をしていると昔の話をしてくださいました。

 

そしたらなんとこのおじいちゃんも近所の世話好きなおじいちゃん

だったんです。

 

車の運転ができるおじいちゃんは、近所の高齢者や障害者を自分の

車に乗せて病院に連れて行ったり、もともと手先が器用で仕事も

土建業だったことから普通出来ないような事もやってあげたり

何もできないんじゃなくて、何でもやってあげてた人だったんです。

 

だから近所の人たちもこのおじいちゃんには恩があって、困っている今

恩返しをしている様なんです。

 

何にもできないのは家の中の家事だったり、自分の事が何もできない

だけで、すべてができないおじちゃんではありませんでした。

 

さらに性格もとても可愛く、自宅に大きなネズミが出るようなんですが、

「夜になると毎日2匹のネズミがきて、自分がいるのも知らないで食べ物

を物色していくんだよ。だから黙ってそれを見てるんだ。」

 

なんて笑顔で話してくれます。

 

さらには「明日も来るか。来てくれれば話ができて元気になるんだけどな。」

 

と言って、とっても人懐っこい性格でした。

 

これからこのおじいちゃんに家事を教え、少しでも自分でできるように

なってもらいます。というかできるんじゃないでしょうか。

 

今まではおばあちゃんがすべてやってしまって、教えるなんて事も

しなかったでしょうから、これからは教えてあげることでできるように

なると思います。あとはおじいちゃんのやる気だけです。

 

 

 

ところで、近隣の人がストーブをつけに来てくれるのは、そのままお願いして

良いものでしょうか。それも自分でやってもらったらいいでしょうか。

 

そこには近隣のネットワークができていて、なんとなく役割分担されて

いるような感じもします。

 

一人の認知症高齢者に対する近隣住民のネットワーク作りって結構大変

だったりしますが、この部落ではそういう事が自然にできていました。

 

なので近隣住民のご厚意はそのまま受けていいのかな思います。

 

ふと飾り棚を見ると2匹の柴犬の写真がありました。

 

柴犬が好きだった様です。

 

その下には柴犬のティッシュ箱カバーが置いてありました。

 

それがあまりにも可愛くて写真を撮らせてもらいました。

 

それがこれです。

 

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可愛いでしょ。

 

訪問前は頑固なおじいちゃんかなと勝手に思っていましたが、人懐っこい

柴犬の好きな可愛いおじいちゃんでした。

 

これから定期的に訪問し楽しく家事を教えていきます。

 

おじいちゃん待っててくださいね。一緒にやりましょうね。

 

 

 

 

 

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