遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

認知症だと思えば腹も立たないはずですが・・・

 

 

 

 

今日は新規の方の通院介助でした。

 

契約の時は包括支援センターの看護師と行ったので、要支援の方

だと思いこんでいました。

 

でもまだ認定されておらず、今日が医師の意見書の日だったんです。

 

契約で訪問した時は認知症がある様には感じず、普通の方だと

思っていました。

 

そして今日初回訪問で通院介助を行いました。

 

 

 

通院介助に要した時間は3時間。

 

その間に交わした会話の中で、カチンとくる言葉を何回か言われました。

 

その時は笑ってごまかしましたが、その言葉にかなり腹が立ちました。

 

認知症の方だと思えば腹も立たないはずなんですが、認知症だけでは

なく、この方の本来の性格なんだろうなと思ってしまい、ちょっと

辛かったです。

 

 

 

「食べ物に好き嫌いあるかい?」

 

「そうですね、脂っこいものが苦手ですかね。てんぷらとか

あまり食べられませんね。」

 

「へぇ~変わってるね。あんた結婚してるって言ったけど、そういう

人は家族にも自分の好きなものしか食べさせなんだろう。」

 

どういう意味ですか?

 

なんか変な事言う方だなと思いました。

 

「そんな事はありませんよ。昨日タラの芽のてんぷらを旦那さんに

作りましたから。」

 

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タラの芽のてんぷらと馬刺し。たまたま写真を撮っていました。

 

「へぇ~。ホントかい?」

 

 

 

この方は病院に来た時はいつもお昼を病院で食べてから帰宅していた

様で、一緒にご飯を食べようと言われました。しかしそれはできないと

お断りしました。そしたら私が薬局に薬を受け取りに行っている間に

食べていると言われたので、どうぞ召し上がっててくださいと言いました。

 

薬局から戻るとちょうどいい感じに食事が終わっていました。

 

すると今度はデザートにケーキセットを頼むと言われ、一緒に頼むから

と言われたので、それもお断りしました。

 

第一私はカフェインが苦手で、コーヒーが飲めず、おまけに生クリーム

も好まないので、私にはあり得ないデザートセットなんです。

 

 

 「私カフェインが苦手なので、コーヒーは飲めないし、

生クリームが苦手だからケーキは好まないんです。」

 

一瞬不機嫌そうな顔になり、

 

「それはあんたの母親が悪いね。そういう風に育てられたんだな。」

 

それもどういう意味ですか。

 

なんかとっても意地悪な言い方でした。

 

皆さんはケーキセットって言ったら最高のデザートなんでしょうけど

私は苦手。それが母のせい?関係ありませんよ。

 

 

 

自宅に戻れば伝票を書きます。

 

その伝票には利用料金を記載しますが、今日は初日だったので、

初回加算の金額をプラスしなければならないのに、それを忘れて

記入してしまい、ハッと気づき

 

「あ、初回加算の金額を入れるのを忘れてしまいました。」

 

「はあ、おなかがすいて早く帰りたいって事だな。」

 

ですって。

 

なんだか笑えなくなってしまいました。

 

 

 

事業所に戻り一緒に契約に行った包括の看護師に報告すると、

近所との関係はよろしくなく、寄り付かないとの事。

 

そうだと思います。

 

口を開けば憎まれ口ですからね。

 

近所の人も行くたびにこんな感じで物を言われたら嫌でしょう。

 

そして孤立してしまったんでしょうね。

 

話を聞いていると近所の人に靴も持って行かれたとか服も盗まれた

とか言っていましたので、認知症なんでしょう。でも見かけは普通

なので、つい腹が立ってしまいました。

 

自分の感情を反省しつつ、次回もこんな感じで言われたら笑顔で

交わすことができるのだろかと考えてしまいます。

 

ちょっとプロ意識に欠ける感情でしたが、私の大好きな母のことを

だめな母親だと言われた事が一番嫌でした。

 

 

こういう性格の方にでも自分の感情を表に出さず、普通に接してこそ

本当のプロなんでしょうね。

 

今日の私は失格でした。

 

 

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