遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

出来ていたことができなくなってしまった

 

はちみつセット

 

 

88歳の芳江さんと90歳の重雄さん夫婦。

 

つい2か月前までは夫婦二人で穏やかに過ごされていました。

 

私たちは毎日訪問してお二人を支えていました。

 

ところがご夫婦がほぼ同時に体調を崩され、重雄さんは肺炎で

入院し、芳江さんは貧血で輸血が必要な状況となってしまいました。

 

ご家族に連絡をしてすぐに県外に住む次男さんが来てくれました。

 

しばらくは次男さん一人で色々と頑張られましたが、やはり男性では

不足する部分があり、結局お嫁さんにも来てもらう事になりました。

 

まもなく重雄さんが退院しました。

 

それから次男さんがどうしても仕事の関係で帰らなければならなく

なり、結局お嫁さんだけがここに残る事になりました。

 

お嫁さんがいるうちに、トイレの段差解消の住宅改修をしたり、

お二人の生活すべて支援してくださいました。

 

その間に私たちがお手伝いしたのは通院介助のみでした。

 

そしていよいよ今月6日に県外のご自宅に帰る事になりました。

 

お帰りになる前に、改めて今後の訪問の仕方を話し合うために

今日担当ケアマネと一緒に訪問しました。

 

あげ膳据え膳で約2か月過ごしていたお二人は、今まで自分たちで

やっていた事がほとんどできなくなっていました。

 

    ・電子レンジでおかずを温める事。

    ・お米を研いで炊飯する事。

    ・買い物に行って必要なものを買ってくる事。

    ・食後の食器洗いをする事。

 

この状態でお嫁さんは帰ってしまいます。

 

 

 

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さあどうしましょうか。

 

今まではヘルパーが調理をしておいてくれば、自分たちの食べたい

時間に温めなおして食べて、片付けもお二人で協力してやっていました。

 

でも2か月間何もしないでいたお二人は、どちらもできなくなって

しまいました。

 

台所に立っている事が難しくなっていました。

 

お嫁さんがいる2か月間、ほとんど家では横になっている時間が

多くなり、何もすることがなかったから寝てたんでしょう。

 

そしてとうとう何もできないお二人になっていました。

 

お二人の介護度はそのままで、訪問の内容をもう少し手厚く

しなければなりません。

 

お二人の支給限度額を合算してやれば、なんとかできない事は

ありません。

 

お嫁さんがいるうちに、緊急時の連絡体制についてや近隣の

協力者の方等色々聞き取りをして、なんとか話し合いは終わり

ました。

 

今週金曜日からまた高齢夫婦の二人暮らしが再開します。

 

引き続きお二人暮らしをされるのであれば、あまり長い滞在も

考え物だと思ってしまいます。

 

いなくなってからが大変です。

 

ほとんど何もしてない2か月の生活が染みついてしまっています。

 

少しずつ元の生活を取り戻していただくように、私たちが訪問

しながら色々なことを促していこうと思います。

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どこまで取り戻せるのか。

 

6日から頑張ってみます。

 

 

 

 

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