自宅で転倒骨折して入院してから約１か月たったおばあちゃん。
ケアマネさんは介護度の見直しのため変更申請をしました。
退院後は絶対に娘さんの家には行きたくないと言われ、自宅に帰る
んだと言っていたおばあちゃんですから、治療がほぼ終わって
リハビリを頑張っているんだろうと思っていました。
ケアマネさんが様子を見に行きました。
帰ってきたケアマネさんはちょっとショックを受けて帰ってきました。
おばあちゃんは全くリハビリをやる気なしだったんです。
骨折ですから少しの間は安静にする必要がありますので、排泄も介助が
必要でした。
しかし自宅復帰となれば、まず一人で排泄できなければ大変な事に
なります。
ところが看護師さんが時間でトイレの声掛けをすると、
「もう出たから交換して。」
というありさまで、自分でトイレに行こうともせず、汚れたパットを
交換してと看護師さんに言っていたそうです。
これではとっても自宅での一人暮らしはできません。
ケアマネさんはおばあちゃんに言いました。
「リハビリ頑張らないと。」
病棟の看護師さんにも様子を聞いてみると、
「全くやる気がないんですよ。」
これは困りました。
娘さんの所には絶対に行きたくない、施設の申し込みもしてないし、
施設にも行きたくない。
じゃあ、リハビリしてくださいよって周りは思います。
でもリハビリは本人にやる気がなかったら、なかなかうまくいきません。
いくら周りが言ってもダメですからね。
さてこのおばあちゃんはいったいこれからどうしたいんでしょうか。
そしたら、
「わからない。今は決められない。でも家でヘルパーさんに来てもらって
今まで通り生活する。」
でしたらリハビリ頑張ってトイレだけでも行かれるようにしないと
家には帰してもらえませんよ。
こういう方が稀ではありません。
みんな基本は家に帰りたいんです。
でも体が言う事をきかない。
それなのにリハビリもしたくない。
ご本人の希望を叶えてあげたいのはやまやまですけど、
大抵施設にお世話にならざるを得なくなります。
ですから、リハビリを頑張ってくださいね。
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